日本で使っている携帯電話を海外に持っていっても、そのケータイが海外対応でなければ使用できません。
これは、日本と海外の通信システムの違いによるものです。
日本では、FOMA,3G、CDMAといった通信システムが使われていますが、タイなどのアジアや欧州など、約160もの国や地域ではGMSというシステムが主流になっています。
GMSというのは、「Global System for Mobile Communications」の略で、欧州生まれのデジタル携帯電話の一方式です。
世界標準とされていますが、日本では採用されていないので、タイで携帯電話を使う場合は、このGMS方式の携帯電話をレンタルまたは購入する必要があります。
GMS携帯電話の特徴は、SIMカードという、電話番号などの情報が入ったIC式チップを携帯電話端末に挿入して使用するという点でしょう。
日本のi-modeのような「WAP」という規格に対応している機種ではインターネットを利用することができますが、日本のように携帯の電子メールには対応しておらず、携帯番号にSNSを送ることで文字のやり取りをします。
画像や動画、音楽などを送るMMSに対応している機種もあります。
SIMカードは国によって違いますが、このSIMカードを入れ替えると、その国の番号や料金体系で、同じ携帯電話の端末が使用できるようになるので大変便利です。
また、機種変更をしても、SIMカードを新しい端末に挿入すれば、携帯番号が変わることもありません。
NTTドコモが海外向けに貸し出しているカード差込式の携帯電話はこのGMS式です。